【2025年最新】106万円・130万円の壁はどうなる？社会保険適用拡大の動向は？

「106万円・130万円の壁」の今後は？社会保険適用拡大の最新ポイント徹底解説！ ⚠️

パートやアルバイトで働く方にとって、収入を一定額以下に抑えてきた「〇〇の壁」は、働き方を決める上で最大のネックでした。

特に、2024年以降も社会保険の適用拡大は進行しており、2025年にはさらなる制度改正の議論が進んでいます。

この記事では、社会保険（厚生年金・健康保険）の適用拡大における最新の動向と、働く方が知っておくべき「106万円の壁」「130万円の壁」の今後の見通しについて徹底解説します。

社会保険の適用拡大は、以下の目的で進められています。

適用拡大が進むと、手取りは減る可能性がありますが、将来もらえる年金額が増えるというメリットがあります。

2022年10月から要件が緩和された「106万円の壁」は、特定の企業で働くパート・アルバイトの方が厚生年金に加入しなければならない基準です。

以下の全てを満たす場合、社会保険（厚生年金・健康保険）への加入が義務付けられます。

2024年10月からは、上記の「⑤ 企業の規模」の要件が撤廃されます。

これにより、従業員数に関わらず、上記の①～④の条件を満たすすべてのパート・アルバイトの方が社会保険の適用対象となります。

今後の年金制度改正の議論では、賃金要件である「月額8.8万円」が撤廃され、すべての人が厚生年金に加入できるようにする方向性が検討されています。

これが実現すると、「106万円の壁」は実質的になくなります。

「130万円の壁」は、主に扶養に入っている配偶者にとって重要となる壁です。

以下のどちらかに該当する場合、配偶者の扶養から外れ、自身で国民年金・国民健康保険に加入しなければなりません。

政府は現在、「130万円の壁」の対策として、一時的に収入が上がっても扶養から外れないようにする「年収の壁対策」の助成措置を講じています。

将来的な制度改正では、この130万円の壁自体をさらに緩和、あるいは事実上撤廃し、厚生年金加入者を増やす方向性も議論の対象となっています。

社会保険の適用拡大は避けられない流れです。パート・アルバイトとして働く方は、以下の対策を今すぐ検討しましょう。

将来の年金額を試算する：厚生年金に加入することで、将来年金がどれだけ増えるかを「ねんきんネット」で試算し、手取り減と将来のメリットを比較検討する。
会社の制度を確認する：2024年10月以降、会社の規模に関わらず適用対象が拡大するため、勤務先が具体的にどのような対策を取るかを確認する。
働き方を再設計する：手取りを維持したい場合は、給与を月8.8万円未満に抑える。将来へのメリットを優先する場合は、あえて加入要件を満たすようにシフトを増やす。